<取材日記>品格ない「オバマ氏とのコネ探し」…政府相手に堂々と
米大統領選の結果を見る韓国の視線には多様な要素が絡まっている。まずは、人種の壁を崩した米政治の躍動性に対する再発見と、オバマ米次期大統領が国際社会で展開する新たな秩序への期待だ。
しかし一方には一抹の不安感がある。8年ぶりの政権交代である上、次期大統領も韓国にとってはあまりなじみのない存在だ。韓国人の中で一度握手してみた人も見つかりにくいほどだ。今年4月、李明博(イ・ミョンバク)大統領に良い機会が一度あった。初の訪米を控えて、民主、共和両党の大統領候補らとの会同を外交実務者が進めて成功の段階に至った。しかし何の理由からか、計画は中断された。オバマ候補との会同が韓米自由貿易協定(FTA)批准に及ぼす否定的な影響を懸念した、またはキャンプ・デービッド(大統領別荘)会談に全力を尽くすためだった、というなどの説明があった。