政府が対北食糧支援に賛同してほしいという世界食糧計画(WFP)の要請を受諾するかをめぐり頭を悩ませている。傍若無人に韓国に接する北朝鮮に何かを与えるということに納得がいかないということだ。実際に北朝鮮は金剛山(クムガンサン)観光客殺害事件に対して謝罪が一切ない。特に検証問題に不満があるとして合意されていた核施設無能力化措置まで中止してしまった。
政府の苦悩にも一理がないわけではない。しかしもう少し本質的な次元の南北関係から見ればWFPの要請に応じるのが正しい。まず北の同胞たちがただそこで生まれたという理由だけで苦痛を経験することは、同じ民族として道理がたたない。これよりもっと深刻なのは慢性的食糧難で民族的次元の悲劇的状況が迫って来ているという点だ。南北青年の平均身長が15センチも差があったのが端的な例だ。今後も放っておけば人種そのものが変わるほど体形の差があるともいえる。