保険詐欺が大型・組織化している。 件数が増え、手法もますます知能化している。

金融監督院（金監院）によると、０７年に摘発された保険詐欺は金額基準で計２０４５億ウォン（約２００億円）にのぼった。 １年間に１４．９％増えた。 保険開発院は、摘発されたもの以外に保険詐欺で出ていく保険金は年間２兆２０００億ウォンに達する、と推定した。

詐欺にかかわった容疑者は３万９２２人で、前年に比べ１５．６％増えた。 特に１０歳代が５７８人も含まれているが、これは保険詐欺専門組織が青少年を詐欺に加担させたためだと、金監院は説明した。

損害保険協会の梁斗錫（ヤン・ドゥソク）常務は「経済事情が厳しくなれば保険詐欺が増える」とし「事故情報データベースなど業界内部のチェック機能を強化する」と述べた。

詐欺の類型には事故内容を操作する「虚偽事故」が２４．７％（５０５億ウォン）で最も多く、 「運転手の入れ替え」（３７６億ウォン）、「故意の事故」（３５９億ウォン）、「事故後の保険加入」（３２１億ウォン）、「被害の誇張」（３１９億ウォン）などの手法も多かった。

イ・ビョンウ金監院保険調査分析チーム長は「保険詐欺は保険料の引き上げにつながり、善良な契約者の負担が増えることになる」と述べた。