大韓民国の選手団が歴代最高の成績を収めた北京オリンピック（五輪）は、競技場はもちろん競技場の外でも多くの話題をもたらした。 熱戦の現場を取材し選手らに会った取材記者が２４日、メーンプレスセンター（ＭＰＣ）に集まった。

－－１６年ぶりの球技種目金メダルで最後を華麗に飾った野球の話からしましょう。

「金卿文（キム・キョンムン）監督が自分の見た夢を優勝した後に公開した。 それは‘ヌードインタビュー’の夢だ。 夢の内容は金監督が北京入りする前、裸のまま記者らに囲まれてインタビューをし、困っていたというものだった。 金監督はこれを周囲の人にこっそりと話すと、‘吉夢’だと言われた。 幸運が逃げないように黙っていたが、決勝戦が終わった後、この夢のことを明らかにし、選手団を笑わせた」

「韓国が野球で金メダルを獲得した時、日本の中継席がもっと興奮していた。 ２３日の韓国とキューバの決勝戦は、日本の放送局も生中継をしていた。 ９回裏、プエルトリコの主審が柳賢振（リュ・ヒョンジン）の投球にストライクを認めなかった際、声で高めて興奮した。また金メダルが確定した時も立ち上がって韓国中継チームにお祝いの言葉を伝えた」

「李承燁（イ・スンヨプ）選手も金メダルが信じられなかったようだ。 授賞式の後、ドーピングテストのため一人遅れて選手村に入ると、誰もいないと思って大声で叫んだ。 ところが、そばにいたマラソン関係者が『明日の朝に私たちは重要な競技を控えている。 静かにしてほしい』と言われたという」

－－予選で脱落したサッカーはネチズンの集中砲火を浴びたが。

「環境に恵まれているにもかかわらず惨めな成績に終わった。 このため‘サッカー場に水を入れろ。 朴泰桓（パク・テファン）が泳げるように’を始まりに、‘サッカーゴールを縮小しろ。ハンドボール選手らが練習するように’、‘サッカーゴールをそのまま置いておけ。張美蘭（チャン・ミラン、重量挙げ）が抜きながら練習するように’などの書き込みが流行した。 さらにはサッカー担当記者にまで飛び火した。 ある記者は‘サッカー記者らを並ばせろ。 野球記録の作成方法を習うように’という言葉を広めた」

－－今大会でも英雄が誕生したが。

「水泳で金メダルを取った朴泰桓と日本の北島康介はどっちがすごいか。 北島が平泳ぎ１００メートルと２００メートルで金メダルを獲得して２冠王２連覇を達成すると、日本記者の間で論争になった。 ある記者は‘朴泰桓は五輪で初めて優勝した。 ４年後にも世界最高を守るのは難しい。 北島は本当にたいしたものだ’と話した。 しかし別の記者は‘北島は平泳ぎだが、朴泰桓は自由形だ。 アジアの選手で自由形の世界トップを極めたという点でもっとすごい’と話した」

「今大会で最高の話題になった選手は水泳８冠王のマイケル・フェルプスだった。 北京に入る時から各国メディアの注目を受けていた。 大会前の記者会見には記者らが殺到し、さらに金メダルを獲得する度に取材陣が集まった。 しかしフェルプスは公式的な記者会見場だけで話し、他の場所では一言も話さなかった」