バスもガスも牛乳も価格引き上げ…

物価が上昇しつづけている。

これまで政府が公共料金の値上げを抑制してきたが限界に至り、電気、ガス料金に続き、下半期にはタクシーやバスなどの値上げが控えている。来月から牛乳、粉ミルク、チーズなどといった乳製品の価格も１５～２０％上がる見通しだ。

これにより物価高に苦しめられる庶民の生活がさらに厳しくなるものと見られる。ソウル市は、今年中は路線バス・タクシーなどの料金を凍結するものの、原油高が続けば来年には値上げが必要だとしている。

乳製品価格にも赤信号がともっている。原乳（乳牛から搾乳した加工前の牛乳）を生産する酪農家と乳製品加工業界は１８日、原乳を納品する際の基本価格を２０．５％（１リットル当たり１２０ウォン＝約１２円）引き上げることで合意した。

これにより乳製品加工業界は原乳を加工して作る牛乳、粉ミルク、チーズなど乳製品の小売価格を早ければ８月中にも１５～２０％引き上げる方針だ。

これに先立ち、知識経済部は産業向けの電気料金を８月から５％値上げすると発表した。都市ガス料金も８、９、１１月の３回にわたり２５％（家庭向け）～５０％（産業向け）引き上げる方針だ。

現代（ヒョンデ）経済研究院は「こうした状況が続けば今後の３年間、消費者物価上昇率が６％を超えることになるだろう」予想している。