【社説】「国際通貨危機時もここまで厳しくはなかった」
首都ソウルの真ん中が不法暴力デモで毎晩、無法天下になっている中、民生がなすすべもなく崩れている。成長は鈍化し、物価はうなぎのぼりだ。生産も販売もともに減り、投資と消費は生き返る気配を見せない。内需不振の中に輸出だけが沈む経済をなんとか支えてはいるが、これからどれだけ持ちこたえるかは予想しにくい。実物経済指標は一斉に経済が下降局面を超え、沈滞局面に入ったことを示している。
もっと深刻な問題は、しばらく経済の生き返る希望が見えないということだ。各経済主体が肌で感じる指標は未来に対する不安を如実に示している。消費者心理指数は最悪の下落状況を示し、企業の体感指標も大企業も中小企業も関係なく、悪化の一途をたどっている。すべての経済主体が今も経済状態が悪いが、今後はもっと厳しくなるという不安に包まれているという話だ。