モーガン・スパーロック監督の『スーパーサイズミー』(SuperSizeMe、2004)は、ファストフードの危険性を警告した代表的映画だ。監督自ら30日間、マクドナルドのスーパーサイズメニューだけを食べ、身体に起こった変化を記録した。一種のファストフードメニュー経験記だ。身体の変化は急激だった。1週間で体重が5キロ増え、頭痛、無気力、うつ病が襲った。
『スーパーサイズミー』がファストフードと健康の問題を扱えば、来月国内公開される『ファーストフードネイション』(FastFoodNation、2006)は、ファストフード産業そのものを掘り下げる。ファーストフードネイションというタイトルからしてファストフードが支配する米国、ひいては現代社会に対する隠喩に見えるほどだ。原作は記者出身であるエリック・シュローサーのノンフィクションだ。『ビフォア・サンセット』のリチャード・リンクレイター監督がメガホンを取った。原作が2年間、ニューヨークタイムスベストセラーリストを守ったのに続き、映画は2006年カンヌ映画祭黄金奨励賞候補に上がった。監督のペルソナ(映画的分身)であるイーサン・ホークに続き、筋肉質男ブルース・ウィリス、反抗児ロッカー、アヴリル・ラヴィーンのサプライズ出演が話題になった。