虐待を受けている高齢者の9割は家族に苦しめられていることが分かった。 敬われるべき高齢者をむしろ家族が虐待しているのだ。 高齢者虐待の加害者は息子が最も多く、次いで息子の配偶者、娘、配偶者の順だった。 保健福祉家族部は9日、こうした内容の「2007年老人虐待実態分析結果」を発表した。
◇9割は家族が虐待=昨年18の高齢者保護専門機関に申告された高齢者虐待は4730件で、06年に比べて18.4%増えた。 このうち虐待事例として確認されたのは前年比1.7%増の2312件だった。 高齢者が虐待を受けても息子の対面を考えて我慢するため、申告率は10-14%にとどまっている。 福祉部は実際の虐待行為は2万件にのぼると推定している。