ソウル陽川区新月洞(ヤンチョング・シンウォルドン)で20年間銭湯を経営しているシム・ハクヨンさん(64)は最近、店を売却するために不動産業者に仲介を頼んだ。急騰する原油価格に耐えられないからだ。
4-5年前までも200万ウォン(約20万円)ならば、冬季に1カ月を使える6000リットルの暖房用の灯油を買うことができた。しかし最近は3分の1の10ドラムしか買えない。2階建ての大型銭湯(707.4平方メートル)の場合、1日の利用客は50人未満で、例年の半分程度に減った。1月400万-500万ウォンの赤字を出している。シムさんは「5-6年前にチムジルバン(韓国式サウナ)が登場したときも大変だったが何とか耐えたのに…」と言葉を濁した。