政策転換で「キムジョンヒル」とからかわれたヒル次官補
ブッシュ米大統領が再選を果たし、第2期ブッシュ政権が発足した05年初め、ライス米国務長官は北朝鮮の核開発計画を阻止するための戦略会議を開いた。
会議中、静かだったヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が「長官が私を北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に送ってくれれば交渉を成功させる」と話すと、出席者らは目を大きく見開いた。ヒル氏はこのようにして米国の対北政策の前面に登場し、対北問題で強硬派だったブッシュ氏を穏健派へと180度に変えた主要人物になったと米紙ワシントン・ポスト(WP)の電子版が26日報じた。