農林水産食品部（農食品部）は１９日、「言論仲裁委員会がＭＢＣ（文化放送）『ＰＤ手帳』が放送した牛海綿状脳症（ＢＳＥ）関連の放送に対し、訂正および反論の主旨文を報道することを決定した」と明らかにした。

１９日、農食品部によると、言論仲裁委員会は４月２９日、『ＰＤ手帳』が放送した“緊急取材！米国産牛肉、ＢＳＥの危険はないのか”と題した番組に対し、農食品部が提起した訂正・反論報道申請を検討した後、一部の内容に対して追加報道が必要だと判断した。

言論仲裁委員会は『ＰＤ手帳』に▽「しゃがみ込んだ牛が立ち上がれない映像について、この牛がＢＳＥにかかったという証拠がなく、牛が立ち上がれないのは代謝障害、骨折、傷、病気による衰弱など、さまざまな原因に起因している可能性がある」▽「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病として疑われたアレサ・ピンソンさんについては、５月５日に米国農務部で死亡原因が変異型クロイツフェルト・ヤコブ病ではないと中間発表した」という内容を報道した。また「韓国人のＭＭ型遺伝子によりＢＳＥにかかる可能性が高い」という報道についても「農食品部が遺伝子の型がＢＳＥにかかる確率を決定する因子ではないということを明らかにしたこと」を明らかにすることにした。

言論仲裁委員会は『ＰＤ手帳』側に次回の放送でこのような決定文を放送するように促した。

これに対し『ＰＤ手帳』側は「言論仲裁委員会の決定は“このように報道しなさい”という内容であり、訂正・反論という単語は使用しなかった」と反発した。

『ＰＤ手帳』の関係者は「言論仲裁委員会決定は第２部の報道で放送した内容だ」とし「チーム会議を通じて再度検討するが、放送した内容をもう一度報道するようにとの決定には従うことが難しい」と話した。『ＰＤ手帳』が仲裁委員会の決定を受け入れなければ、言論仲裁委員会の職権決定は効力を失い、農食品部が裁判所に訴訟を提起したものとみなされる。