【コラム】「世界の問題」ドル高、乗り越えるべき=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.16 15:40
韓国銀行(韓銀)が悩みが増えた。大幅利上げをせず内外の金利差が拡大すれば資本の脱出が心配され、金利を大幅に上げるには家計の負債があまりにも多い。幸いなのは、利上げに対する世論の反発が強くない点だ。1980年代初めに米国が金利を急激に上げた当時、農民のトラクターがFRBの建物を取り囲み、自動車ディーラーは車のキーを棺に入れてFRBに送った。両党の政治家ともに金利を再び引き下げるよう強く要求した。韓国銀行(韓銀)の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁と金融通貨委員会の前にはそのような激しいデモがない。普段から強調してきたように右往左往せずにデータだけを見て決定することを望む。
危機は時々、合理的な因果関係を無視して伝染する。企画財政部で国際金融局長を務めた故金翊柱(キム・イクジュ)元国際金融センター院長が2013年に「国際金融市場の前で謙虚でなければいけない理由」という文で書いた内容だ。金元院長は「いつどこから飛び火するか分からない」と強調した。数日前、金大棋(キム・デギ)大統領秘書室長が職員を集め、どこから飛んでくるか分からない「破片」に気をつけるよう話したが、これと同じ脈絡だろう。