韓国京畿道、30年間姉妹提携を続けてきた日本都市に今年は訪問せず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.02 12:08
不買運動の拡散など反日感情が高まっている中で京畿道(キョンギド)と京畿道議会の対日交流にも停止信号が灯った。
京畿道議会は10月姉妹提携都市である日本神奈川県を訪問する予定だったが、これを取り消す方針を決めたと1日、明らかにした。神奈川県親善連盟会長を務める京畿道議会議のチャン・ドンイル員は「議員らと今回は行かない方が良いと意見を集め、道議会議長も事実上同意した」として「今週にも取り消しを確定する計画」と話した。
京畿道と「日本の京畿道」と呼ばれる神奈川県は1990年姉妹連携を結んだ後、相手都市を訪問して主に都市計画、都心再生などの分野で交流してきた。チャン議員は「苦心の末に訪問の取り消しを決めた」として「国家間問題が生じた状況で地域同士の交流をすれば逆に役に立つのではないかとも思ったが、いくら名分を前面に出しても実益を得にくいと思った」と取り消しの理由を明らかにした。
講演を研究する都内学習サークル会員6人は優秀サークルに選ばれて受けた報奨金で先月24~27日、日本北海道大学と札幌生涯学習センターなどを訪問する計画だったが、19日これを取り消した。彼らは道議会事務局、道報道官室、道広域環境管理事業所などの所属職員だ。このサークルのある会員は「7月初めから議論して取り消しを決めた」として「9月から忙しくなるうえに他の所を新しく計画するには時間が限られており褒賞研修を返上した」と話した。
外交関連部署は当惑している。京畿道外交通商課関係者は「下半期に日本で在日同胞中心の団体が開く光復節記念行事を支援することにしたが、どの方向にも決定することが難しい状況でただ様子を見守っている」と話した。
京畿道庁カーリングチームは1日、日本札幌で開かれた国際カーリング大会に参加しなかった。京畿道庁体育課関係者は「韓日関係が良くなくて参加しない方が正しいと判断した」と話した。京畿道、議政府市(ウィジョンブシ)も先月27~30日体育会とともに70人が日本新発田市を訪問して体育親善交流行事を行う予定だったが日程を取り消した。
京畿道は先月1日、日本の輸出規制発表があってから3日で日本の半導体部品・装備に対する寡占実態の全数調査、日本製部品の国産化に成功した企業の優先支援などの対応策を打ち出した。李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事は当時これについて「寡占は代表的な不公正事例」として「日本の貿易報復は日本中心の寡占体制を正して経済依存を減らすことができる機会」とフェイスブックを通じて明らかにした。