北朝鮮「朝鮮戦争志願軍記念施設」の中国管理人員 5年ぶり復帰
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.08 08:15
北朝鮮の朝鮮戦争中国志願軍追悼施設を管理する中国側の関係者が先月、5年ぶりに北朝鮮に復帰したと、在朝中国大使館が明らかにした。
7日の在朝中国大使館ホームページによると、北朝鮮の中国志願軍烈士追悼施設に勤務する中国側人員14人が先月31日、中国遼寧省丹東市と北朝鮮新義州(シンウィジュ)の開港地を通じて北朝鮮入りした。大使館は北朝鮮都市経営省のキム・チョルヨン対外合作局長らが新義州開港地で中国側人員を迎えたと伝えた。
中国が運営する北朝鮮の韓国戦争志願軍記念施設に中国側人員が復帰したのは、新型コロナ拡大で北朝鮮が閉鎖政策を始めて以来5年ぶり。中国大使館側は王亜軍主駐朝大使が今月1日に追悼施設を訪問した際、「5年ぶりの朝鮮復帰で歓迎を受けた」とし「大使が現地で業務と生活状況を把握した」と伝えた。
王大使は「今年は中国人民志願軍の抗米援朝(朝鮮戦争の中国式名称)出国作戦75周年であり、代表処が朝鮮側と意思疎通・協力を強化し、志願軍烈士記念施設を修繕・保護し、偉大な抗米援朝精神と中朝の伝統的友情を伝承・発揚することを希望する」と述べた。
北朝鮮と中国は修交75周年だった昨年を「朝中友好の年」と宣言し、交流強化を強調した。しかし同年4月に趙楽際・全国人民代表大会常務委員長(公式序列3位)の北朝鮮訪問を除いて特に高官級の交流は発表されず、疑問が提起された。年末に中国で開催されるはずだった「朝中友好の年」閉幕式もなかった。
しかし朝中交流が徐々に再開されるという声が外交関係者の間で出ている。今年2月、北朝鮮の朴明浩(パク・ミョンホ)外務次官が平壌(ピョンヤン)の中国大使館を訪れて王亜軍大使と会い、協力強化を希望するというメッセージを出したことで、北朝鮮が新型コロナのため封鎖した国境を開く準備をするという分析があった。
今年は北朝鮮と中国の高官級が接触するという見方もある。中国とロシアの第2次世界大戦勝利80周年(戦勝節)記念行事が予定されていて、中国の韓国戦争(朝鮮戦争)参戦が75周年を迎える年であるからだ。