4歳娘の教育ために車に便器まで…「怪物ママ」香港女優の正体
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.07 13:43
ミス香港出身の女優が4歳の娘の教育のためにすべての日常を車内で済ませ、「モンスターパレント」と呼ばれていると6日、香港サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が報じた。
メディアによると、香港女優の李天縱(Lena Li、37)は4歳の娘の教育のために7人乗りの車両を購入し、幼稚園の間を一日に6往復している。
李天縱の娘アンバー(Amber)は毎日2カ所の幼稚園に通っている。一カ所は英語学習に重点を置いたところで、もう一カ所は広東語を教えている。
アンバーの一日は午前7時30分に始まる。アンバーは車内で歯を磨いて服を着替えて朝食を取る。ひとつの幼稚園が終わるともう一つの幼稚園へ向かう前に車内で食事をして昼寝をする。李天縱は娘が不便を感じないように車内に携帯用便器まで設置したという。
余暇時間には、アンバーは祖母から弦楽器の一つである琵琶のほか、ピアノも学ぶ。母親と一緒にダンスの練習をしたりもする。
李天縱はこのように娘と一緒に過ごす日常をSNSに共有していて、そのフォロワー数は1万6000人を越える。
李天縱の日常を見た現地の人は彼女の育児方式を批判して「モンスターマザー」「タイガーマザー」と呼んだ。ある人は「娘の感情を考えたことはあるのか。まだたった4歳なのに成人のスケジュールと同じくらい窮屈だ」と指摘した。別の人は「子どもが苦痛を受けている。幼い時期を逃してしまった」と言った。
これに対して李天縱は娘が2つの幼稚園に通うことを楽しみ、大事な経験だと感じていると説明した。あわせて「誇らしいとは思わないが、すべての両親はそれぞれ自分なりのやり方がある」とし「たとえ同意しなくても尊重してほしい」とした。
その後、李天縱はSNSを通じてアンバーが中国語スピーキング大会で優勝し、中国語能力試験や英語会話試験で最優秀証明書を受けた事実を共有した。続いて「努力は報われる」とし「瞬間ごとに成長の機会をつかむ子どもたちは引き続き発展するだろう」と綴った。
これを見たある人は「子どもたちの教育競争が激化して、すべての両親は子女に最高のものを与えたがる」としながら「タイガーマザーに烙印を押すな」ともコメントした。
SCMPは「中国でこのような『タイガーパレンティング』は両親が子女の成功のために厳しく行うスパルタ教育のことを指す」とし「これについて、批判者たちは子どもの精神健康と社会性に否定的な影響を及ぼしかねないと主張する」と伝えた。