地雷・不発弾124個を探すギネス世界記録の主人公…人間でない正体にびっくり=カンボジア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.07 10:17
カンボジアで地雷を探すアフリカオニネズミが爆発物探知分野でギネスブックの世界新記録を塗り替えた。
5日(現地時間)、英国BBCなどによると、ベルギーの非政府組織(NGO)「Apopo(アポポ)」は、今年5歳のアフリカオニネズミ「ロニン」が2021年から地雷109個と不発弾15個を発見し、ギネス世界記録に登録されたと明らかにした。
ロニンは2021年5月に引退したアフリカオニネズミ「マガワ」の記録を破った。5年間にわたり地雷71個、不発弾38個を捜し出してギネス世界記録に登録されたマガワは2022年1月に老衰で亡くなった。
ロニンは2021年8月、カンボジア北部のプレアビヒア州に配置され、地雷を探知してきた。2024地雷報告書によると、カンボジアには数十年間の内戦によって、最大600万個の爆発物が埋設されたという。これにより、約2万人が死亡し、4万5000人が負傷した。
アポポは嗅覚に優れたアフリカオニネズミをTNTなど爆発物を感知して捜し出すように訓練した後、地雷探知任務に投入してきた。
地雷探知ネズミを104匹保有するこの団体は「ネズミは大きさが小さいため、地雷を爆発させるほど重くない」とし「また、このネズミがテニス場の広さの区域を約30分で捜索できる」と説明した。金属探知機を搭載した地雷除去機で同じ作業をするには最長4日がかかる。
アポポは「ロニンの重要な作業が日常生活の中で一度のミスが最後になり得るという恐れとともに生きざるを得なかった人々に実質的な変化を生み出している」と明らかにした。
長さ68センチ、体重1.175キロのロニンはアボカドが好きで、真面目すぎるが親切でゆったりとした性格だとこの団体は紹介した。