大韓商工会議所会会長「中国、AIも製造業も韓国よりも先に…ついていけないかも」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.04 06:54
大韓商工会議所の崔泰源(チェ・テウォン)会長(SK会長)が「中国の速度を見ると、時間が流れて我々が追いつけなくて息絶える確率が相当高い」とし「製造業を強化することが重要だ」と話した。製造業の強化解決法としては人工知能(AI)を提示した。
3日、大韓商工会議所によると、崔会長は前日に韓国科学技術院(KAIST)で開かれた「未来世代とのAIトークコンサート」に出席してこのように話した。崔会長は「中国がAIも製造業も韓国よりも先を行く形に進んでいる」とし「企業に製造競争力を急激に引き上げるプログラムがないなら(中国との)競争で遅れを取るよりほかなくなる」と懸念した。
続けて「トランプ大統領が関税を引き上げて工場を韓国ではない他の国に移す状況になっても、バックグラウンド技術がなければ他の国で(成功することは)できない」とし「AIと製造業を結び付けた競争者が工場を作るものだから」と話した。先月25日、大韓商工会議所の記者懇談会で「値段が安くて良い商品を作り、輸出するというモデルの寿命が尽きようとしている。AIを製造業に導入して差別化できるならどこに工場を作っても有利で、オフショアリング(空洞化)も防げる」と強調した脈絡と相対している。
崔会長は「『どれくらい独歩的か』が競争力だ。そのため我々がエヌビディア(NVIDIA)のグラフィック処理装置(GPU)を今並んででも買わなければならない」としながら「SKであってもグローバル戦争に臨むのは大変なことであり、相手の首を打つには腕を出す(=目標達成のためならリスクを取る)という覚悟で挑戦し、勝ち取ろうと思う」と強調した。
SKのAI未来戦略については「AIデータセンターに入る『チップソリューション』を作ること」と明らかにした。単にSKが強みを持っているHBM(高帯域幅メモリー)の品質を高める水準を越えなければならないという意味だ。崔会長は「今のようにAIを作るためにリソース(資源)が多く使われる状況で遅れを取らないようにするためには自ら方法を模索しなくてはならない」とし「メモリーを越えてメモリーを拡張するプランを作り、AIデータセンターを最も安く作る道に進む」と話した。
大韓商工会議所とKAISTが共同開催したこの日の行事は、AI技術の現在と未来を分析し、AIが社会に及ぼす影響について意見を交換しようとの趣旨で用意された。崔会長とSKスペックス追求協議会の李亨熙(イ・ヒョンヒ)委員長、大田(テジョン)商工会議所の鄭泰熙(チョン・テヒ)会長ら企業代表をはじめ、KAISTの李光炯(イ・グァンヒョン)総長、同校AI大学院の鄭松(チョン・ソン)院長や学生、および予備創業者200人余りが出席した。