韓国大型山火事で解き放たれた犬、火傷を負ったまま飼い主のところに戻ってきた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.04.01 11:55
「ここにいたら死ぬ。行け…」
大型山火事で大きな被害を受けた慶尚北道安東(キョンサンプクト・アンドン)地域で、ある伴侶犬が炎を避けて家を出たが、飼い主のところに戻ってきた話が伝えられた。
29日、動物救助団体社団法人「ドロシー守ってあげる」には山火事が鎮火された後、飼い主のところに戻ってきた犬「テチュ」の話が紹介された。公開された映像には、山火事で焼けたように一部の毛が燃えて所々に傷があったが、飼い主と人々を見て嬉しく尻尾を振るテチュの姿が映っていた。
これに先立って、飼い主は山火事が自分の家まで広がると、テチュの首輪を解いて体を避けるように送ったという。その間、飼い主の家は火が襲って廃墟そのものに変わった。家は骨組みだけが残ったまま壊れ、周辺はがれきでいっぱいだった。
戻ってきたテチュを見た飼い主は涙を流しながら「ここにいたら死ぬ、行け」となだめたという。しかし、テチュは飼い主のそばを離れず、結局団体活動家が来てテチュを救助した。
団体は「残されたものが一つもない保護者が残した一言。すべてが燃えてしまった家、その中に愛は残っていた」とし「家を再び訪ねてきたテチュも、涙を拭いながら送ってあげた飼い主のおじいさんも守り抜きたい」と伝えた。
一方、慶尚北道は3月30日、京釜(キョンブ)・大邱(テグ)獣医会とともに義城(ウィソン)、安東、青松(チョンソン)、英陽(ヨンヤン)、盈徳(ヨンドク)など山火事被害地域で孤立したり傷を負ったりしたペットを救助し、無償で治療する計画だと明らかにした。
慶尚北道は被害復旧期間中に無料の移動動物病院5カ所(11クラス、クラス別10人規模)を被害地域で運営し、ペットはもちろん、家畜の治療まで支援する予定だ。