ロイター、「現代自動車、GMと電気自動車バンモデル共有交渉の最終段階」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.21 14:37
中国製電気自動車がグローバル市場で急成長し、米国発の関税戦争で自動車業界が苦境に立たされている中、現代(ヒョンデ)自動車グループと米ゼネラル・モーターズ(GM)がさらに密接に協力する計画であることが分かった。
ロイター通信は20日(現地時間)、現代自動車と米ゼネラルモーターズ(GM)が、北米市場で電気自動車のバンとピックアップトラックモデルを共有する案について協議していると、事情に詳しい関係者および現代自動車側の資料を引用し、ソウル発として報じた。
報道によると、現代自動車は電気商用車(バン)2種をGMに提供し、GMは中型ピックアップトラックを現代自動車に提供する形だ。
互いに相手のモデルを受け、自社の商標(バッジ)をつけて販売しようという計画だ。
現代自動車は、自社モデルのワゴン車をGMブランドでも販売できるよう、GMに提供する予定だ。最初は車を韓国から輸入するが、2028年からはこれを北米で生産する案を検討している。
北米地域の生産のためには、新工場の建設や既存施設に生産ラインの追加、製造委託などの案を検討しているという。
その見返りとして、GMは自社のピックアップトラックを現代自動車側と共有するものと見られる。中型ピックアップトラックのシボレー・コロラドとGMCキャニオンが共有対象モデルとして挙げられる。
関係者によると、現代自動車はGMの人気のある大型ピックアップトラックも共有化することを望んでいるが、GM側はこれは議論の対象から除外したという。
また、現代自動車はブラジル市場で販売できる小型SUVをGMに提供する案も議論している。
現代自動車は昨年の生産量基準で世界自動車業界3位で、GMは世界5位および北米1位のメーカーだ。
ロイターは情報筋の話として、「協力関係の両社のモデル共有案の議論は、今後のパートナーシップ拡大につながる可能性がある」と述べた。
ロイターが入手した資料によると、現代自動車は自動車用半導体と次世代バッテリー、バッテリー素材について、GM側と共同購入や共同開発を検討している。
GMは交渉の具体的な内容については言及を拒否した上で、「両社は協業できる分野の模索を続けている」と述べた。
現代自動車も声明で「現在の交渉で決まったことはまだないが、主要な戦略分野全般にわたる協力を模索している」と述べた。