便器8個に詰まったビニール袋や服…ニューデリー行きの旅客機「荒唐無稽なリターン」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.03.12 14:24
米シカゴを出発してインドのニューデリーに向かっていたエア・インディアの旅客機がトイレが詰まって引き返したと、CNNが11日(現地時間)、報じた。
CNN・BBC放送などによると、インドの大手民営航空会社エア・インディアは前日の声明で、所属旅客機AI126便が5日、シカゴ空港から離陸してニューデリーに向かう途中、機内のトイレ12個中8個の便器が使用できない状態だということが判明し、引き返したと明らかにした。
エア・インディア側は「旅客機が離陸して1時間45分ほど経った頃、乗務員が機内の一部トイレの便器が詰まったと知らせたが、しばらくして8個のトイレの便器が使用不可能ということが確認された」と述べた。
エア・インディア側はその後の調査結果、便器にビニール袋や雑巾、服などが流され、配管に詰まったことが分かったと説明した。
このような状況で、該当旅客機の機長は顧客の便宜と安全を考慮し、大半の欧州の空港が夜間運行を制限しているため、寄港が難しいという点などを考慮して引き返すことを決めたと伝えた。
該当旅客機は当時、大西洋上空を通過中だったが、欧州の空港の夜間運航制限などによってシカゴ回航が決定された。
離陸から約10時間後にシカゴ空港に無事に帰ってきた旅客機の乗客は、エア・インディアから宿泊サービスと代替航空便の提供を受けた。
エア・インディア側は「引き返す決定は全面的に乗客の快適さと安全のためのもの」とし「シカゴ到着後、乗客にホテル宿泊施設と代替航空便が提供された」と述べた。
該当旅客機は最大342人の乗客が搭乗可能だが、当日の乗客数は知られていない。
エア・インディアの便器から異物が発見されたのは今回が初めてではない。エア・インディア側は「ブランケット、下着、おむつなどの廃棄物が他の航空機の便器に流されたことがある」と説明した。
エア・インディアの旅客機では以前も下着やおむつなどで機内のトイレの便器が詰まった事例があったという。
今回の騒動のようなことで旅客機が引き返すケースは非常に珍しいと伝えられた。
オンライン上には今回の騒動の責任の所在を巡る意見が上がってきた。あるネットユーザーはX(旧ツイッター)で「エア・インディアだけが旅客機をまともに管理できずミスが多い」とし、「エア・インディアは弁解の余地がない」と述べた。
別のネットユーザーは「乗客が基本的な搭乗エチケットを守らず問題が生じたのに、どうしてエア・インディアと乗務員にすべての責任を押し付けることができるのか」と反論した。