インドネシアで男性2人を公開むち打ち刑…「同性愛違反の容疑」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.28 10:21
インドネシアのアチェ州政府が同性間の性関係をしたという理由で、男性2人に公開むち打ち刑を実施した。
27日(現地時間)、アンタラ通信などによると、アチェ州は同日、州都バンダアチェのある公園で数十人が見守る中、24歳の男性と18歳の男性2人に対するむち打ち刑を執行した。
世界でムスリム人口が最も多いインドネシアで同性愛は違法ではないが、イスラム律法に厳格に従うアチェ州は同性愛を違法と規定する。
ガウンを着て頭巾で顔を覆った執行者5人は、藤の棒で2人の背中をそれぞれ82回、77回叩いた。
昨年11月、住民の通報を受けて出動した宗教警察は、アチェのある家で裸の2人を発見した。宗教警察は彼らを同性愛違反の罪で宗教裁判にかけた。
宗教裁判所は24日、彼らにそれぞれ85回と80回のむち打ち刑を言い渡した。アチェ州政府は、彼らが3カ月間拘置所に収監されたことを考慮し、それぞれ3回ずつむち打ち刑の回数を減らして執行した。
AP通信は、アチェ州がイスラム律法を法律に採択して以来、同性愛の容疑でむち打ち刑を実施した4番目の事例だと伝えた。
彼らの他にも2人が賭博容疑でそれぞれ34回と8回のむち打ち刑を受けた。
インドネシア・スマトラ島西部地方のアチェ州は1945年、インドネシアが独立を宣言する際、自治権を条件にインドネシア連邦に合流した。しかし、約束が守られなかったため、独立するとして武装闘争を繰り広げ、2005年、インドネシア政府とアチェ州は自治権を保障する代わりにインドネシアに残ることで合意した。
その後、アチェ州は2006年、イスラム律法であるシャリアを法として採択し、2015年からは非ムスリムにもシャリアを適用している。
このため、アチェ州では同性愛をはじめ、未婚者間の性関係、賭博、飲酒などはもちろん、女性が体にくっつく服を着たり、男性が金曜日の祈祷会に参加しなかったりする場合にも刑罰を科している。
アムネスティ・インターナショナルは様々な違反事項で昨年だけで135人がむち打ち刑を受けたとし「アチェ州がむち打ち刑をなくすよう、インドネシア政府が直ちに措置を取らなければならない」と指摘した。