「政府効率化省の内部でもマスク氏に反発…専門技術者21人が集団退職」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.26 13:36
米国のドナルド・トランプ第2期政府で高強度の連邦政府縮小作業を実行している政府効率化省(DOGE)職員が首長であるイーロン・マスク氏に反発して集団退職したとAP通信が25日(現地時間)、報じた。
マスク氏が主導する連邦政府職員の大規模解雇作業に公務員労組である米国公務員連盟(AFGE)などが訴訟を提起するなど外部の反発が続いたが、DOGE内部で集団反発の動きが出てきたのは初めてだ。
APによると、エンジニア、データサイエンティスト、プロジェクトマネジャー、製品管理者などDOGE所属の公務員21人がこの日共同辞表を提出した。
彼らの共同辞表で「われわれは米国国民のために奉仕して、大統領政府全般にわたって憲法に対するわれわれの宣誓を守ると誓った」とし「技術的専門性を使って重要な公共サービスを解体することを拒否する」と明らかにした。
職員はまた、マスク氏が連邦政府の規模を縮小するために雇用した人々の多数が業務に必要な技術や経験のない政治理念家だと警告した。
これに関連してマスク氏は自身のソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」に「フェイクニュース」としながら「(職員は)退職しなかったとすれば、解雇された民主党政治の残党」と反論した。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は声明を通じて「トランプ大統領はわれわれの連邦政府をさらに効率的に、米国納税者にもっと責任を負わせるという約束を履行するために躊躇(ちゅうちょ)しないだろう」と話した。
一方、辞任した職員は米国デジタルサービス部署(USDC)で仕事していたが、彼らの業務がDOGEに統合されていると話した。USDSは米国人健康保険加入をサポートするためにバラク・オバマ政府によって設立された。
彼らは皆、グーグル(Google)やアマゾン(Amazon)などの技術会社で高位職を歴任し他人々だが、辞表の中で公共サービスに対する義務感から政府に入ったと書いた。
職員はまた、トランプ氏が大統領に就任した翌日、DOGEの密やかで破壊的な作業を予告する一連のインタビューに呼ばれたと書いた。
職員によると、ホワイトハウス訪問客バッジをつけた人々が資格と政治的見解に対して職員を訊問した。一部は技術的内容を正しく理解できなかったという。 政府技術を改善しようとするのではなく、マスク氏の理念とファンダムによって動いているようだったという。
職員は共同辞表で「このインタビューを行った人のうち、数人は身元を明らかにすることを拒否し、政治的忠誠心に対して質問をし、同僚を互いに対立させようとし、制限された技術的能力を見せた」とし「この過程は相当な保安リスクを招いた」と書いた。