【ミリタリーブリーフィング】戦車を捨てた後はF-35B減らす…米海兵隊の改革(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.02.10 14:23
<3>米陸軍、短距離低高度対空防御発展および強化計画
1月15日に米議会が発表した報告書によると、米陸軍がウクライナ戦争で得た貴重な教訓に基づき、短距離低高度対空防御システムは機動短距離防空(M-SHORAD)システムを強化する計画だ。米陸軍はウクライナ戦争が見せた無人航空システム(UAS)の広範囲な使用、自爆ドローンおよびその他の低高度空中脅威を反映し、M-SHORADの今後の開発に反映する計画だ。
ストライカー車輪型装甲車基盤のM-SHORADシステムは回転翼航空機、固定翼UAV、短距離弾道ミサイルなど低高度の脅威に対する防空を提供するために設計した短距離防空戦略の核心部分。米陸軍はこのシステムを漸進的に開発し、段階ごとに進化する脅威に対応できる力量を強化している。
当初、米陸軍は4個大隊に144機のM-SHORAD増分(Increment)1システムを配備する計画だった。最初のシステムは2021年に第4防空砲兵連帯の第5大隊に引き渡し、2022年末までに完全な作戦能力を備えた。米陸軍はウクライナ戦争の教訓を反映し、M-SHORAD導入数量を最大361機まで増やす計画だ。
米陸軍はM1126ストライカー装甲車基盤のM-SHORADを増分概念で発展させる予定だ。現在配備された増分1はAGM-114Lロングボウヘルファイアミサイル2発、FIM-92スティンガーミサイル4発、30ミリ機関砲、7.62ミリM-240機関銃をそれぞれ武装し、地上及び空中の脅威をすべて追跡できる多任務レーダーも備えている。増分2は50キロワット指向性エネルギーレーザーシステムを搭載したDE M-SHORADだ。
増分3はスティンガーミサイルに代わる次世代短距離迎撃機(NGSRI)を導入して交戦範囲と正確性を高める予定で、空中、地上および人間の脅威を標的にできるXM 1223多重モード近接空中破裂弾(MMPA)を統合する予定だ。
増分4は2024年5月に情報要請が発表され、プラットホームを変更して合同軽戦術車両(JLTV)やロボット車両のようなプラットホームに統合される携帯用および配布可能なソリューションを作るのに重点を置く予定だ。
チェ・ヒョンホ/ミリドム代表/軍事コラムニスト
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