メルク、次世代半導体素材研究所を韓国に開所
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.10.10 15:43
グローバル化学企業メルクが韓国に次世代半導体素材研究所を開いた。
10日、韓国メルクは京畿道安城市(キョンギド・アンソンシ)に韓国SDOアプリケーションセンター(KSAC)を開所したと明らかにした。スピンオン絶縁膜(SOD)はメモリーとシステム半導体すべてに使われる半導体素材で、次世代DRAMとNANDメモリー、人工知能(AI)用高帯域幅メモリー(HBM)、先端システム半導体の必須素材に挙げられる。
新センターはメルクがアジアに設立した2カ所目のSODセンターで、韓国の顧客社と緊密な疎通および迅速な革新のために韓国に開いたと同社は明らかにした。この日の開所式にはメルク本社エレクトロニクス事業のカイ・ベックマン(Kai Beckmann)最高経営責任者(CEO)とスレシュ・ラジャラマン(Suresh Rajaraman)首席副社長が訪韓して出席したし、金東兗(キム・ドンヨン)京畿道知事と金補羅(キム・ボラ)安城市長、サムスン電子素材開発のパク・ソンジュン副社長、SKハイニックス素材開発のキル・ドクシン副社長が出席した。
ベックマン氏は「この研究所を通じて半導体技術の未来を主導し、急速に進化する産業需要に対応し、顧客社のイノベーションに寄与する」と述べた。
1998年韓国に進出したメルクは京畿道安城でフォトレジストと極端紫外線(EUV)洗浄液、有機発光ダイオード(OLED)薄膜フィルム、SODのような半導体・ディスプレイ素材を開発・生産している。
メルクは2022年韓国を主要投資対象国家の一つだとし、2025年末までに6億ユーロ(約979億円)を韓国に投資すると発表した。この日メルクは「現在まで投資計画の50%以上が行われるなど順調に履行中」と明らかにした。