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日本、核燃料デブリの取り出し再挑戦…福島原発廃炉に向けた「最初のボタン」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.10 15:58
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福島第一原発を運営する東京電力が核燃料デブリの試験的な取り出し作業に10日、再挑戦した。今回の取り出しに成功すれば、日本は原発事故から13年を経てようやく廃炉に向けた最初のボタンをかけることになる。

NHKによると、東京電力はこの日午前6時30分ごろ、別途考案された装置を押し込む作業に入った。東京電力は原発事故後初めて、先月22日に装置押し込み作業を始めたが、協力会社の職員が原子炉格納容器に押し込むパイプを誤って配列して作業が中断された。

 
作業中断から19日ぶりに再開されたこの日の取り出し作業は、約1時間で格納容器内部に通じる配管に装置を入れるところまで成功したという。

東京電力は長さ22メートルの伸縮型パイプの先端に装置を取り付けて、第一原発内の2号機に入れて爪でかき出すようにデブリ(debris)と呼ばれる核燃料の残骸を試験的に取り出す予定だ。福島原発に残っている核燃料デブリは約880トンで、予想目標取り出し量は3グラム未満だ。装置が核燃料デブリに到達するところまでかかる時間は1週間程度で、取り出し作業が実際に行われるまでには計2週間が必要とされる見通しだ。

◇試験取り出しに成功しても…

東京電力が核燃料デブリの試験取り出しに成功しても実際に廃炉につながるかは未知数だ。日本政府は核燃料除去後、2051年までに福島原発を廃炉にするという計画を立てている。2021年から核燃料取り出しを計画したが、ロボット開発などに支障をきたし、取り出し作業は延期されていた。このため核燃料デブリの試験取り出しは日本メディアの間で「廃炉最大の難関」と呼ばれていた。

原発から取り出した核燃料は茨城県にある施設に移される。東京電力は成分分析を通じて核燃料デブリ除去計画を立てる予定で、事実上、いつ廃炉することができるかは不透明な状況だ。NHKは「(日本)政府や東京電力は、試験的な取り出しで得られる核燃料デブリの性質や状態などのデータは、本格的な取り出し工法の検討など、今後の廃炉を進める上で欠かせないとしていて、成否が注目される」と伝えた。

本格的な試験的取り出し作業に入ると、福島県の内堀雅雄知事はこの日会見を開いて「核燃料デブリの取り出しは非常にリスクが高い作業で、県民に不安を与えることがないように万全の安全対策を講じた上で確実に作業を進めてほしい」と明らかにした。

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    福島原発に面する海[中央フォト]
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