【中央時評】トランプ銃撃、他人事でない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.18 16:27
トランプ米共和党大統領候補に対する銃撃事件は不幸なことだが、とはいえ非常に驚いた人はあまりいないようだ。いつでも起こり得ることが実際に起きたということだ。
トランプ氏だけではない。全世界の民主主義が一斉に後退してきた過去10余年間、国を問わず政治テロと暴力は乱舞してきた。「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるボルソナロ前大統領は2018年の大統領選挙演説中、腹部を刃物で刺されて命を落とすところだったが、その事件を契機にむしろ大統領選挙で当選した。2022年の大統領選挙でルーラ氏に敗れると、彼の支持者は選挙を盗まれたとして暴動を起こし、軍が立ち上がって大統領選挙で勝利したルーラ氏を追放すべきだと主張した。トランプ氏が大統領選挙で敗れた直後、支持者が議会に乱入し、トランプ氏がこれをあえて黙認した場面が重なり、大きな波紋を呼んだ。普段からトランプ氏こそが世界最高の指導者だと話してきたボルソナロ氏は今回の事件が起きると、自身の銃撃事件と結びつけながら自分たちが奇跡的に助かったのは天の意だと主張した。