【コラム】米中により分けられる科学技術の世界(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.19 13:21
上海交通大学を卒業したワン博士は米カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)で博士号を取得した後、IBM研究員から始まり多くのキャリアを米国で積んできた。グーグル以前には北京のマイクロソフト研究所で4年勤務した。現在インスタカートのエンジニアリング副社長だ。多様な研究キャリアを通じて積んだアイデアと実力が優れたエンジニアだ。だがワン博士が今後中国にいる人材と共同研究をするのはこれ以上可能ではない。米中技術覇権戦争が始まってから米国が中国との科学技術交流を統制しているためだ。
オランダで開催された今年のIEEEデータエンジニアリング学会参加者の約60%は中国、香港からきた。これに対し昨年米国、カナダで開催された学会には中国人はほとんど参加できなかった。論文発表者もビザを得られなかったためだ。米国、カナダで開催される学会に中国人の出席が制限され、米国大陸ではなく欧州で開催された学会に彼らが集まったのだ。