南アフリカ揺るがした6歳児の失踪…実は母親による人身売買だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.10 13:26
南アフリカを揺るがした6歳の少女失踪事件の内幕が実の母親の人身売買だったことがわかった。
現地紙が8日に伝えたところによると南アフリカ西ケープ州サルダナベイの裁判所で7日、ラクエル・スミス被告(33)とその交際相手の男ら4人の被告に対する裁判が開かれた。被告らはスミス被告の娘ジョシュリンちゃん(6)を拉致し人身売買した容疑で起訴された。
スミス被告は先月19日に出勤しながら同居する交際相手に預けておいた娘がいなくなったと警察に通報した。警察と消防署員をはじめとしてボランティアメンバー、海軍、特殊探知犬まで動員して大々的な捜索作業を進め、この事件は南アフリカの全国的な関心事になった。
だが数日後に近所の住民らが母親を告発したという現地メディアの報道が出てきた。母親のスミス被告が娘を2万ランド(約15万円)で売ったというのだ。当時スミス被告は謀略だと主張した。
だが先週末にスミス被告の自宅から1キロメートルほど離れた野原で捨てられたジョシュリンちゃんの服が発見され、人身売買の状況がとらえられ6日にスミス被告らが警察に逮捕されたという。
ジョシュリンちゃんの安否はまだ明らかになっていない。初公判が開かれた7日に裁判所の外で集まった人々が「ジョシュリンのための正義」を叫び続けた。
スミス被告はジョシュリンちゃんを含む3人の子どもの母親で、他の2人の子どもは現在親戚の保護下にあると現地メディアは伝えている。
西ケープ州警察庁長は「ジョシュリンちゃんが他の地域や国に連れて行かれた可能性もあるがわれわれの究極的な目標は子どもを見つけること。正義が実現されるよう最善を尽くしたい」と話した。