右胸を触る観光客にジュリエットのブロンズ像「受難」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.08 07:36
シェイクスピアの代表的な悲劇『ロミオとジュリエット』の背景舞台であるイタリア北部のヴェローナにあるジュリエットのブロンズ像が観光客のせいで受難に遭っている。
7日(現地時間)、ヴェローナ地元紙「ラレーナ」によると、最近、このジュリエット像の右胸の部分に微細な穴が発見された。
1972年に製作されたジュリエットのブロンズ像の原本も胸の部位に穴ができ、2014年に現在のレプリカに取り替えられた。寿命が50年程度のブロンズ像から10年ぶりに同じ問題が発生したのだ。
ジュリエットのブロンズ像の右胸に触れると運命的な人と恋が叶うと言われ、全世界から集まった多くの観光客がタッチし、すり減ってしまって穴ができたとみられる。
ラレーナは2014年取り替える当時もジュリエットのブロンズ像に触れることを許容するかどうかをめぐり賛否論争が熱かったと伝えた。ジュリエットのブロンズ像の胸をタッチする行為が低俗な性差別だという批判が少なくなかったためだ。
しかし、ヴェローナ市はジュリエット像が市の代表的な観光商品になると、これを制止しなかった。現在もジュリエット像は毎日多くの訪問客に囲まれている。
観光客のほとんどはジュリエット像の右胸に手を当てて記念写真を撮影する。
実は、ジュリエットのブロンズ像とこのブロンズ像が立っている「ジュリエットの家」はジュリエットと全く関係がない。ヴェローナ市当局が作品の中の雰囲気と似たような住宅を探し「ジュリエットの家」と名付け、ジュリエットのブロンズ像も作家の想像力を基にして製作されたものだ。