【中央時評】我々が依存してきた3つの軸が揺れている=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.01 15:52
今年は光復(解放)78周年、大韓民国政府樹立75周年だ。この短い期間に韓国は最後進国から先進国に飛躍した。現在の50代半ば以上は後進国の子どもとして生まれ、中進国の大人として職場に通い、今では先進国の市民として引退の時期を迎えることになった。西欧の3世紀にわたる経済社会的変化-産業化、都市化、民主化、グローバル化、デジタル情報化を自身の生涯で経験しながら生きてきた人たちはおそらく今の韓国人が唯一だろう。こうした激変を経験しながら個人や社会の内面が平和になれるだろうか。それも内生的な変化ではなく松にマロニエを接ぎ木するようにしてきた制度の断絶と変化を受け入れながら。これまで韓国社会はその葛藤とストレスで沸く釜のふたのように揺れてきた。このような大変な過程をたどりながらも、今日のような飛躍を成し遂げたのは大きな歴史的成就だ。
問題は将来だ。こうした飛躍を遂げたのには、大韓民国が資本主義、民主主義を追求し、また自由主義秩序を主導してきた世界最強国の米国と同盟関係を結んできたのが決定的な力になった。しかし今日、この3つの軸がすべて不安定になっている。