韓国スカウト大会が中断?…英国・米国にベルギーまで次々と撤収
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.08.05 10:49
英国が韓国セマングムジャンボリー大会から撤収する。英国スカウト協会は4日、「35度を超える猛暑を避け、少なくとも2日間はソウルなどのホテルに宿舎を移す」と明らかにした。英国からは全羅北道扶安(ブアン)で開催中の「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー」に最多の約4000人が参加している。協会側は「ボランティアメンバーが幼い参加者のための十分な飲食品、避暑施設、トイレなどを確保するのに最悪の困難を経験した」と説明した。帰国は予定通り13日にするという。
1000億ウォン(約108億円)近い予算を投入したセマングムジャンボリーが準備不足と未熟な運営で国際的な恥さらしになった。文在寅(ムン・ジェイン)政権で招致が確定したセマングムジャンボリーの予算は当初の491億ウォンから938億ウォンへとほぼ倍増した。猛暑に対する無対策のほか、非衛生的なトイレ、シートで区切るだけのシャワー室など基本的な野営インフラも整っていなかった。
政府は徹底的な準備を繰り返し強調した。方文圭(パン・ムンギュ)国務調整室長は先月13日、ジャンボリーが開催される全羅北道扶安郡セマングムの現場を訪問して最終準備状況を点検し、「安全に関しては過度なほど徹底的に準備してほしい」と伝えた。また「豪雨・猛暑・台風など最悪の状況まで仮定する必要がある」と指摘した。開幕を2日後に控えた先月29日、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は「史上最も安全なジャンボリー大会になるだろう」と述べた。