「性的虐待あった」…民事訴訟敗訴のトランプ前大統領、500万ドルの賠償判決
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.10 10:23
トランプ前米大統領が27年前の性暴行疑惑と関連した民事訴訟で敗訴した。陪審員団は雑誌コラムニストだった原告のE・ジーン・キャロルさんの主張のうち一部を認めた。トランプ前大統領がキャロル氏に性的虐待し名誉を傷つけた責任があると判断したが、性暴行容疑に対しては棄却した。
ニューヨーク・タイムズは9日、ニューヨーク南部連邦地裁の陪審員団がこの日トランプ前大統領に対しこうした評決を下したと報道した。
陪審員団は1996年にニューヨークの高級百貨店で偶然に出会ったトランプ前大統領に性暴行を受けたというキャロルさんの主張は受け入れなかった。
キャロルさんは当時トランプ前大統領が自身を更衣室の壁に押しつけて性暴行したと主張したが、陪審員団はキャロルさんがこれを立証する圧倒的証拠を提示できなかったと話した。
ただ、当時性的虐待と暴行はあったという判断を下した。これまでトランプ前大統領と関連した各種性的スキャンダルに対する主張が提起されたが、裁判所で認められたのは今回が初めてだ。
合わせて陪審員団はトランプ前大統領が性暴行の主張を否認する過程で「その女は私のスタイルではない」として「詐欺」「嘘」などの表現を使ったことはキャロルさんの名誉を傷つけた行為だと判断した。
これに伴い、陪審員団はトランプ前大統領に総額500万ドル(約6億8000万円)の被害補償と懲罰的賠償を命じた。
今回の裁判は先月25日から行われた。ニューヨークに居住する男性6人と女性3人の性比で構成された陪審員団はこの日午前に熟考手続きに入った。昼休みを除き3時間もたたずに満場一致でトランプ前大統領の法律的責任を認める結論に至った。
トランプ前大統領は控訴する意向を明らかにした。トランプ前大統領は一度も公判に出席せず動画で無罪を主張した。