Sの恐怖に韓国経済揺らぐ…KOSPI2500割れ、1ドル=1300ウォン台に迫る(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.15 07:26
ウォン下落は20年ほどで価値が最高に上昇した「スーパードル」の影響が大きい。ユーロと円など主要6通貨に対するドルの価値を反映するドルインデックス(1973年=100)は13日に105.13を記録した。2002年12月11日の105.35以降で最も高い。ドルの価値を引き上げたのは緊縮への懸念だ。インフレ(物価上昇)圧力が大きくなりFRBがさらに強く金融を引き締めるだろうという懸念が市場を支配している。深まるスタグフレーションへの懸念も安全資産であるドルの価値が高まる理由だ。国際原油価格などエネルギーと原材料価格の急騰で景気が萎縮した状況でFRBが緊縮のアクセルを強く踏み込み、物価も抑えられないまま景気低迷につながりかねない。このため安全資産で待避しようとする需要が増加している。
漢陽大学経済学部のハ・ジュンギョン教授は「世界経済が低迷すれば韓国も打撃を受ける。原材料輸入から輸出まで困難に陥り敏感に反応しかねない」と話す。