「ロシア、ハリコフ州の精神科病院にも砲撃」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.12 11:58
ロシア軍が11日(現地時間)、ウクライナ東部ハリコフ州の精神科病院を砲撃したと、ロイター通信がハリコフ当局の発表を引用して報じた。
報道によると、ハリコフ州のシネグボフ知事はこの日、「ロシア軍がハリコフ州内アイジウム村付近の精神科病院を砲撃した」と発表した。続いて「当時病院に330人がいたが、動けない人も多く、73人だけが避難した。現在、死傷者数を把握している」とし「民間人に対する無慈悲な攻撃だ」と批判した。ロイター通信も死傷者数をすぐに把握するのは難しいと伝えた。
しかしウクライナ当局はその後「砲撃当時、患者330人と職員30人が防空壕にいて、死傷者は発生しなかった」と明らかにしたと、ガーディアンなどが伝えた。
これに先立ち、ロシア軍が9日にウクライナのマリウポリの産婦人科と小児科の病院を爆撃し、子どもと妊婦を含む20人の死傷者が発生したと伝えられていたが、またも民間病院に爆撃を加えたということだ。
シネグボフ知事によると、ハリコフは一日にロシア軍から89回も砲撃を受け、ハリコフの学校48校が破壊されたという。これに先立ちシネグボフ知事は「ロシア軍が実験用原子炉があるハリコフの原子力研究所を砲撃したが、これに関連して民間人の被害はなかった」と明らかにした。
ロイター通信は、この日午前にウクライナ中部都市ドニプロの民間施設も何度か爆撃を受け、少なくとも1人が死亡した、と伝えた。報道によると、ドニプロ救助当局は「この日は早くからドニプロに3回の空襲があり、幼稚園1カ所とアパート1棟、靴工場が爆撃を受け、少なくとも1人が死亡した」と明らかにした。
ロシア軍がウクライナの民間人に対する無差別的な爆撃を継続し、国際社会の批判の声が高まっている。