ウクライ侵攻前日…北朝鮮、軍楽隊まで動員して「ロシア祝日」支援
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.25 14:00
ロシアが24日にウクライナを侵攻して全面戦争に入ったが、北朝鮮は25日午後12時現在まで沈黙を守っている。昨年末からウクライナで危機が高まっていたが官営メディアはこれに関連して何も扱っていない。
こうした中、北朝鮮は23日、平壌(ピョンヤン)や南浦(ナムポ)などで在朝ロシア大使館が主管した「祖国守護の日」行事を積極的に支援して目を引いている。「祖国防衛の日」はロシアの祝日だ。
在朝ロシア大使館は24日、フェイスブックを通じて「(大使館)職員が平壌牡丹峰(モランボン)区域にある解放塔と寺洞(サドン)区域のソ連軍烈士墓、南浦(ナムポ)と海州(ヘジュ)にあるソ連軍記念塔に献花した」と書いた。あわせて「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)非常防疫が展開して以来、初めて北朝鮮国防省が人民軍儀仗隊と軍楽隊がこの行事に参加してくれた」として謝意を表した。
解放塔は北朝鮮と旧ソ連の親善を象徴する高さ30メートルの塔で1947年8月に設置された。
新型コロナの拡散を懸念した北朝鮮当局は住民たちの移動を徹底的に統制しているが、大使館職員が平壌はもちろんのこと南浦やと海州などを訪れることができるように便宜を図ったということだ。特に北朝鮮は該当の行事に自国の軍儀仗隊と軍楽隊を派遣して積極的な行事支援に出た。ロシアがウクライナを侵攻する前日に北朝鮮で行われたロシアの軍関連の記念行事を盛り上げた。
これに関連し、元高位当局者は「ウクライナ事態の危機が高まりながら国際社会ではロシアを制裁して強力な声を伝えた」とし「だが、北朝鮮はロシアとの親善を確認して背後からサポートする格好」と話した。