外信「先進国の買い占めでワクチン不平等、新たな変異株作る」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.29 08:20
南アフリカがオミクロン株発生を迅速かつ透明に公開したことに対し良い評価を受けているが、南アフリカは世界から入国禁止に指定されている。
27日のブルームバーグとCNNによると、ブリンケン米国務長官は南アフリカのパンドール外相との電話会談で、オミクロン株発生情報を速やかに共有したことに対して謝意を述べた。香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは「米国が南アフリカの透明な情報公開を褒め称えたのは、新型コロナウイルスの起源を明らかにしない中国を繰り返し批判したのと比較される」と伝えた。
南アフリカがオミクロン株の存在を確認し各国と情報を共有するまで3日かからなかった。CNNによると、オミクロン株は11日にアフリカ南部ボツワナで初めて発見されたが、ほぼ同じ時期にこれを確認した南アフリカの研究陣が23日に新たな変異株と判断し、翌日にWHOに報告して、25日に変異株の存在を公式発表した。南アフリカの情報共有のおかげでWHOも緊急対策会議を開いて26日にオミクロン株を「懸念変異株」に指定した。WHOが「関心変異株」の段階を飛び超え「懸念変異株」にすぐ指定した異例の事例だった。これに対し各国はすぐに南アフリカからの入国を禁止するなど先制的防疫に出ることができた。