過ぎていくディーゼル車時代、尿素水不足が油を注ぐのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.09 10:24
ソウル江南(カンナム)で国産車代理店を運営するキム所長は先週末、脂汗をかいた。最近、「車泊に良い大型SUVを購入したい」という顧客に対し、燃費などを考慮して最新の国産大型SUV軽油(ディーゼル)モデルを勧めたことがあった。その顧客から「尿素水がなくても乗れる別の車に変えたい」という電話がかかってきたのだ。キム所長は8日、「貨物車とは違いSUVは10リットル入れれば1万キロ以上走るので今回の事態とは特に関係はないと説明したが、すでに決心したようだった」と伝えた。
尿素水不足事態が軽油車忌避の流れに油を注いでいる。カーイズユーデータ研究所によると、10月に新車登録された軽油車は2万261台と、前年同月(5万4853台)比で63.1%減少した。前月の9月(2万6486台)と比較すると23.4%減。今年1-10月の軽油車の市場シェアは25.4%だったが、10月の1カ月間だけをみると16.5%まで下がる。