五輪中止なら1兆8000億円の損失、世論悪化も「強行」背水の陣
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.06.05 12:39
東京オリンピック(五輪)は果たして正常に開催されるのだろうか。大会の開幕(7月23日)まで50日も残っていない現在でも明確に答えにくい質問だ。新型コロナ感染再拡大に疲れている日本国民の間では再延期または中止を要求する声が多いが、五輪開催当事者は依然として激しい駆け引きを続けている。
国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、日本政府、東京オリンピック組織委員会の、いわゆる「東京五輪4大主体」が口を閉じたまま互いに表情を眺め合う姿だ。すなわち、爆発することを知りながらも「自分たちさえけがをしなければよい」という心情で隣にリスクを転嫁する爆弾ゲームを連想させる。世界スポーツ関係者らは、「新型コロナ克服の象徴」を自負する東京五輪がもう一つのパンデミックの起爆剤になりかねないと憂慮している。