【コラム】金正恩の核ボタン、韓米は最悪状況への対策を強化すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.22 15:27
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は2018年の「新年の辞」で、北朝鮮の核能力と核戦略、核使用意志に関連して象徴的な変曲点となり得る発言をした。金委員長は米国本土全域が核打撃射程圏にあるとし、「核ボタンが私の事務室の机に常に置かれているというのは脅迫でなく現実であることをはっきりと知らなければいけない」とし「核弾頭とミサイルを大量生産して実戦配備する事業に拍車を加えるべき」と強調した。
ブリンケン米国務長官は同年6月、ニューヨークタイムズへの寄稿で、北朝鮮の核弾頭保有量を60個程度と推算した。北朝鮮が毎年10個前後の核弾頭を追加で生産できることを考慮すると、バイデン政権末までに100個以上の核兵器を保有する。最近発表された峨山政策研究院とランド研究所の共同報告書も、2027年ごろの北朝鮮の核兵器を151-242個と推算した。世界5位の核保有国の英国に匹敵する核強国の念願を達成するということだ。