「『セシウムクロソイ』は特異事例」 日本、福島汚染水放出を強行か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.04 09:57
日本政府が2011年東日本大震災当時に爆発した福島第一原電の放射線汚染水の放出を強行する兆しを見せている。該当汚染水を海洋に放出する方法と、高い温度で沸騰させて水蒸気の形で放出する方法の長短所および事後効果などを分析した後、具体的放出方式を決める予定だ。これに関連して経済産業省傘下の資源エネルギー庁関係者は3日、東日本大震災10周年オンライン懇談会で、放出方法についての最終決定が出る時点については即答を避けながらも「技術的には海洋放出と大気放出の2つのオプションすべて実行可能だ」とし「さまざまな意見を考慮して決める」と話した。方法の問題であるにすぎず、汚染水を放出するという立場には変化がないという意味だ。
東日本大震災当時、福島原発は内部原子炉1~4号機の電力供給が中断し、核燃料が溶ける「メルトダウン」や水素爆発などが発生した。当時の爆発で損傷した原子炉内部に溶融した核燃料はまだ残っているが、これを冷却するために毎日注入する冷却水は汚染水に変わる。日本はこの汚染水を現在1000個余りの大型タンクに保存しているが、2022年夏ごろになるとタンクの保存容量が飽和状態に達すると予想されている。日本側は関連の敷地の狭さなどを理由に、タンク増設が難しいという点を提示して汚染水を外部に放出するという立場だ。