欧州でワクチン不足問題も…「問題ない」と自信を表す韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.25 09:52
欧州で新型コロナウイルス感染症ワクチンの供給が不足し、各国政府がワクチン製造会社を相手に訴訟を警告するなど混乱が生じているが、韓国政府は「国内ワクチン需給計画に問題はない」という立場だ。
ロイター通信は23日、「今年1-3月期に欧州連合(EU)に供給されるアストラゼネカ・オックスフォード大のワクチンの初期物量は3100万回分と予想される」とし「これは1-3月期の約束物量8000万回分の39%水準」と伝えた。アストラのワクチンは今月末に欧州医薬品庁(EMA)の承認を受ければ来月中旬からEU27加盟国に供給される予定だ。ウォールストリートジャーナル(WSJ)はアストラゼネカの生産性改善作業が遅れたと報じた。
EUが6億回分を契約したファイザー・ビオンテックのワクチンも初期供給物量が予想より少なくなる見込みだ。これに先立ちファイザーはベルギー生産施設の拡充工事のため今後の数週間はワクチン出荷量を減らすと明らかにした。これを受け、欧州・北米でのワクチン接種に支障が生じている。BBCは22日、独ノルトライン=ヴェストファーレン州とイタリアの一部の地域で接種が先週一時中断し、スペインのマドリードでも医療スタッフの接種が中断したと報じた。イタリア・ドイツ・スペインなどEU加盟国は最近、ワクチン供給量が計画より20-50%減少したと明らかにした。カナダ保健当局はファイザーが来週の供給分量の納品を延期し、今後3週間は供給量が大きく減少すると伝えた。