イラン政府「韓国政府が70億ドルを人質に取っている」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.06 07:13
イランの軍隊である革命防衛隊が今月4日、ペルシャ湾(アラビア湾)で韓国船籍の化学運搬船「韓国ケミ」号を拿捕したことに関連し、イラン政府報道官が5日「韓国政府が70億ドル(約7186億円)を人質に取っている」と話し、その意図が注目されている。アリ・ラビエイ報道官はこの日、オンライン記者会見で「韓国船舶拿捕が人質劇に該当する」という主張に反論して「もし人質劇が存在するなら、それはわれわれの資金70億ドルを根拠なく凍結した韓国政府だろう」と話したとロイター通信が報じた。韓国のウリィ銀行とIBK企業銀行は米国の対イラン経済制裁で、イラン産石油の輸入代金約70億ドルを支払うことができず凍結している。
今回の事件に対し、外交界では「イランが米国との衝突の可能性に備え、韓国船舶を事実上『人質』に取った」と分析している。韓国が対立中の米国とイランの間に挟まれた状態だという説明だ。米CNNも韓国が両国対立の「無関係の被害者(neutral victim)」になったと評価した。