【コラム】日・中・露は北朝鮮の鉄道を狙うが…韓国は議論もできず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.05 13:17
京義線(キョンウィソン)はソウルを出発して開城(ケソン)、平壌(ピョンヤン)、新義州(シンウィジュ)まで続く鉄道であり、総延長は499キロだった。京仁線(キョンインソン、1899年)、京釜線(キョンブソン、1905年)に続いて1906年4月に開通した。3つの路線ともに日本が建設した。京義線は他の2つの鉄道とは建設目的から違っていた。日露戦争(1904-05年)のために急いで建設した軍用鉄道だった。軍人と軍需物資をできる限り迅速に戦場に大量輸送するのが目標だった。
国土交通部や韓国鉄道協会が2019年に共同出版した『新韓国鉄道史』によると、日本軍は日露戦争初期の1904年2月、ソウル-新義州間の軍用鉄道敷設のための臨時組織を設置し、京義線の建設に入った。急がれる状況だったためか、現場検証など詳細な調査を省略し、5万分の1の地形図だけで位置を決めて測量したという。京釜線は日本軍と技術者が猟師に偽装して密かに測量するなど大規模な踏査を5回も実施した。