韓国「WTO事務局長」作りに向けた水面下での外交戦幕開け
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.13 07:10
次期世界貿易機関(WTO)事務局長選挙に出馬した韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長がスイス・ジュネーブで開かれるWTO特別理事会の出席のために11日出国し、兪本部長の当選に向けた韓国の水面下での外交戦も幕開けとなった。
兪氏は15~17日行われるWTO理事会で事務局長候補として政見を発表し、WTO加盟国の駐ジュネーブ大使らと接触する計画だ。韓国のWTO事務局長への挑戦は今回が3度目だ。
外交部も支援遊説に出た。外交部によると、9日康京和(カン・ギョンファ)長官の主宰で全世界在外公館長会議を行ったが、この日主な議題が各国に兪氏に対する支持を求めることだった。康長官が総力支援を指示したという。
康長官は高官級外交協議の機会も活用している。8日にはカタールのムハンマド外相と電話会談し、9日には訪韓したアラブ首長国連邦のアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務・国際協力相に会って支持を呼びかけた。
だが、政府の総力戦にも今回のWTO事務局長選挙が並大抵でない雰囲気だ。兪氏をはじめ計8人が立候補した中で、外信は最も有力な候補としてナイジェリアの財務長官出身であるヌゴジ・オコンジョイウェアラGAVIアライアンス(ワクチンと予防接種のための世界同盟)理事会議長を挙げている。世界銀行専務も務め、国際的な認知度も高い。政府は米国や中国、欧州連合(EU)、インド、ブラジルなど影響力の大きい国を優先的に説得するという計画だ。
WTO事務局長選挙は164カ国加盟国間の合意で選出する。8人の候補の中で支持度が低い順に一名ずつ脱落する方式で最終候補1人を指名することになる。
兪氏とオコンジョイウェアラ氏が最終ラウンドまで生き残れば「女女対決」になり得る。オコンジョイウェアラ氏は通商交渉分野で専門性が落ちるという指摘があり、兪氏は日本の輸出規制に対するWTO提訴を率いて現在紛争中という点が弱点に選ばれる。特に、日本は水面下で「韓国人WTO事務局長」に強く反対している。
兪氏に先立ち、康長官の経済協力開発機構(OECD)事務総長出馬説も聞こえたが、本人が断ったという。ある消息筋は「政府レベルで国際機構トップ選挙に出馬してみようという議論があり、『兪明希WTO事務局長-康京和OECD事務総長』の意見があったが、兪本部長がWTOに出馬することで康長官の出馬はないことになったと承知している」と伝えた。