【コラム】本当の克日のために=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.06 09:55
世の中が終わってしまうかのように大騒ぎしながらも、実際にそれが迫ってくれば落ち着いて冷静になるのが人間だ。憂慮した事態が現実になる瞬間の人の心は回避モードから対応モードにすぐに変わる。どっちみち避けられなければ、被害を最小化して危機を機会に変えるしかない。どうしてこんなことになり、なぜ防げなかったのかをめぐって甲論乙駁するのも紛争が起こる前の話だ。ひとまず始まってしまえば対応が先だ。問題点を問いただして責任の所在を明確にするのは、事態がある程度収拾してからでも遅くはない。
韓国を「ホワイト国」から除外する安倍政権の先攻で韓日経済戦争の幕が上がった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「(日本は)いつかは越えるべきヤマであり、今この場所で立ち止まってしまえば永遠にそのヤマを越えることはできない」とし「国民の偉大な力を信じて政府が率先するので非常な覚悟で力を合わせてほしい」と呼びかけた。最悪の事態を防ぐための努力は十分にせず、今になって「国民の偉大な力」に頼る姿が無責任で見苦しく思うかもしれないが、今はそれを問いただす段階ではない。