【コラム】東アジアの未来、韓日の絆の再発見にかかる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.06 08:11
日本で明仁天皇が退位し、徳仁天皇が即位した。生前退位であるため沈鬱な雰囲気はなく、お祝いムード一色だ。元号も「世の中の平和をつくる」という意味の平成から「美しい平和をつくる」という意味の令和に変わった。天皇は権力ではなく権威を体現するため、歴史を作るというよりは時代を象徴する。
令和日本のスタートはさまざまな形で韓日関係に影響を及ぼすだろう。短期的には韓日関係がさらに悪化する可能性がある。徳仁天皇は1960年生まれ、安倍首相は1954年生まれだ。戦後初めて権威と権力がともに戦争を経験していない世代になった。日本はもう侵略戦争や植民地支配の負債意識から抜け出して自らの夢を進めていくだろう。半面、韓国では内政だけでなく対日外交でも積弊の清算が猛威を振るう。正反対に向かう韓国と日本が「美しい平和をつくる」のは難しい。したがって旧日本軍慰安婦や戦時労務動員問題など過去の問題にとらわれ、崩壊直前の韓日関係を改善することは望みにくい。わずかな希望だが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍首相が心機一転し、過去をめぐる葛藤の解決を模索して共同繁栄事業を推進すれば、関係改善の道は開かれるかもしれない。