検察がキム・ヘギョン韓国製薬代表（５２、女）名義の土地を捜し出し、死亡した兪炳彦（ユ・ビョンオン）元清海鎮海運会長の借名財産かどうかを調べている。キム代表は兪元会長の“金庫番”として知られる人物だ。

仁川地検セウォル号特別捜査チームは８日、「京畿道龍仁・利川・平沢市と江原道江陵市でキム代表が所有する土地を確認した」と明らかにした。すでに確認済みで処分できないようにした（追徴保全）ソウル江南の７万４０００平方メートルの土地（１０４億ウォン）および清海鎮海運系列６社の非上場株式３２万６０００株（１２０億ウォン）まで合わせると、キム代表の財産は３００億ウォン（約３０億円）を超える。検察はキム代表が一人でこれほどの財産を築くのは難しいと判断し、この日、キム代表を相手に土地と非上場株式が兪元会長が隠した借名財産かどうかを追及した。しかしキム代表は「製薬会社などに在職しながら貯めた個人財産」と述べ、否定した。

キム代表は２３０億ウォン相当の横領・背任容疑も認めなかった。キム代表はキリスト教福音浸礼会（別名、救援派）の約２００億ウォンの資金を引き出し、キム代表本人と姉、知人の名義で不動産を購入し、株式に投資した疑い。兪元会長の写真を高い価格で買い取って会社に損失を与えた容疑もある。検察側は「キム代表がスクアレンを販売し、売上を減らして１５億ウォンを脱税したという告発状を国税庁から受け、この部分についても追加で捜査することにした」と明らかにした。

検察は横領・背任などの容疑でキム代表に対する拘束令状を９日に請求する計画だ。首都圏と江陵の土地が兪元会長の財産と疑われる場合、江南の土地および非上場株式と同じように追徴保全を命じることにした。検察はキム代表名義の海外財産も調べている。前日米国から韓国に送還されたキム代表は午後６時、仁川地検に到着し、８日０時４０分まで検察の調査を受けた。続いて仁川拘置所で夜を過ごし、８日午前１０時から夜遅くまで弁護人の立ち会いのもとで２次調査を受けた。


＜セウォル号＞兪炳彦の“金庫番”所有の土地を確認…借名財産を追跡（２）