ネイバーの李海珍氏「本当に脅威なのは資金力の豊富な中国企業」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.26 15:20
韓国大手ポータルサイト「ネイバー」の李海珍(イ・ヘジン)NHN取締役会議長(47)には「ベンチャー神話」という言葉の他にいつもついてくる呼び名があった。それは「引きこもり経営者」だ。1999年6月に英単語「navigate(航海する)」に着眼して「ネイボーコム」を作ったあと、対外的に自分の声で話をしたのはたったの2回。2001年ハンゲーム有料化の発表の時と、昨年日本で開かれたモバイルメッセンジャー「ライン(LINE)」加入者3億人突破記念イベント会場で記者に会ったのがすべてだった。
そのような李氏が公式の講演会に出演した。25日、済州道(チェジュド)ロッテホテルで開かれた「中小企業リーダーズフォーラム」で、中小企業最高経営者(CEO)500人余りを対象に特講を行った。「ネイバーストーリー」というタイトルがつけられていた。中小企業から出発したネイバーが時価総額約27兆ウォン(2兆7000億円)で韓国10位内に入るまでの成長ストーリーを説明するものと思われたが、主題を「共存」とした。李氏は「小さくて強い会社がたくさん作られなければインターネットサービス会社も強くなれない」と力説した。検索エンジンがうまくいくにはこれを活用する多くの企業が出現して、企業によってさまざまなコンテンツが創出されなければならないという説明だった。
特に「グローバル・ヒドゥン・チャンピオン(世界の隠れたチャンピオン)」になっていくために力になりたいと、声に力を込めた。李氏は「オンライン・プラットホームを通じて韓国の数多くのコンテンツが世界に進出する一助になりたい」と強調した。李氏が話すプラットホームの中心にはラインがある。李氏は2011年6月23日に発売したモバイル・メッセンジャーサービスのラインが世界で4億7000万人(今月23日基準)の加入者を持つに至ったと強調した。ライン利用者数は元祖モバイルメッセンジャー「ワッツアップ」利用者(約4億5000万人)を超えた。1400万人が加入している韓国より日本(5200万人)、タイ(2700万人)、インドネシア(2000万人)など海外で大きな人気を獲得している。米国とメキシコでもそれぞれ1000万人を超えている。年初にJPモルガン証券は「ラインが南米で唯一ワッツアップと対抗できるメッセンジャー」と評価した。ネイバーはラインの成長に後押しされ、今年1月-3月期における海外売上の比重が前年同期比の倍近くに増え、全体売上の28%を占めた。
ネイバーの李海珍氏「本当に脅威なのは資金力の豊富な中国企業」(2)