【特別時論】前任者ができなかったこと…朴槿恵はやり遂げられる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.05 11:03
こんな構造だから、会議の風景も青瓦台とは全く違う。大統領と参謀は、大統領執務室のソファに集まって座り心おきなく話を交わす。オバマ大統領は執務室のドアをしばしば開けておくことが定評になっている。参謀が自由に入ってこられるようにするための配慮だ。大統領自身もいきなり参謀の部屋に立ち寄って机に腰をかける。
韓国では、大統領になろうとする人や大統領になった人のほとんどが青瓦台の分離型構造に問題があることをよく知っていた。それで大統領候補者の時に改造を公約として出したり、ある政権は在任中に改造を検討したりもした。しかし結果的には何の変化も実現しなかった。筆者は李明博(イ・ミョンバク)政権の後半期の大統領秘書室長だった。当時、青瓦台は構造の問題を根本的に解決するために青瓦台の建物を改造する案を実務的に検討したことがある。秘書室の建物の一部と警護処の建物を壊して、ホワイトハウスのように密集型執務センターを新しく建てて本館は儀式用に使うというものだった。とりあえず設計してみようという案まで出てきた。しかしこれを確定して着手するには困難が多かった。政権の動力が弱くなり、国会を説得して予算を確保きるという確信も弱かった。