原発輸出に気がはやる安倍首相…5カ月で再びトルコへ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.10 08:17
日本の安倍晋三首相が今月末、原子力発電所の受注のためにトルコを訪問する計画だと時事通信が9日報道した。
5月の訪問からわずか5カ月でトルコを再訪問することになる。トルコ政府に日本の参加する原電事業を早期に確定させるためだ。日本とトルコは5月に原子力発電所の輸出の事前手続きである原子力協定を締結した。またトルコ政府は、黒海沿岸のシノプに原子力発電所4基を建設するプロジェクトの優先交渉権を日本に与えることにした。工事には三菱重工業など日本・フランス企業連合が参加する。
安倍首相が臨時国会の会期中にもかかわらずトルコを再訪問するのは、アベノミクスの成否を計る“成長戦略”のためだ。安倍政権は金融緩和、財政支出の拡大とともにアベノミクスの「3本の矢」と呼ばれる成長戦略の核心に原子力発電所の輸出を挙げている。安倍首相は今月29、30日に予定された訪問期間中にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相と首脳会談を行い「優先交渉権」を受注確定で固めるという戦略だ。これを踏み台に原子力発電所の建設を計画中のサウジアラビアなど中東市場でも優位を先行獲得するということだ。時事通信は「短期間に特定国家を再訪問するのはきわめて異例」と伝えた。
安倍首相は「15日から開かれる臨時国会会期中にトルコと結んだ原子力協定を批准させる」という計画もエルドアン首相に伝える方針だ。